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AIO対策とは?AIによる概要に引用されるための方法

この記事の筆者
TANAKA YU
株式会社JIMOTO Marketing Share Bureauをはじめ他企業でもマーケティング活動に従事するパラレルワーカーです!今は、株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau以外の会社でもBtoBマーケターとして活躍中!BtoBマーケティングキャリア4年目!
Googleで検索すると、結果の一番上にAIの要約が出ることが増えました。「要約で満足されて、自社サイトが読まれなくなるのでは」と不安に感じる方も多いでしょう。そこで注目されているのがAIO対策です。
AIO対策は、AI検索全般への対策であるLLMO対策のうち、Googleの「AIによる概要」に絞った取り組みです。この記事では、表示の仕組みと引用される条件、具体策、クリック減少への考え方、効果測定の方法を解説します。
内容は、200社以上の中小企業を支援してきた当社の経験と、Google検索セントラルやSearch Consoleヘルプの公式情報をもとにまとめています。
この記事でわかること
AIO対策とAIによる概要の基本
AIによる概要が表示される仕組みと、引用される条件
中小企業が取り組めるAIO対策の具体的な方法
クリックが減ることへの考え方
Search Consoleを使った効果測定の手順
AIO対策とは?AIによる概要の基本
AIO対策とは、Google検索の「AIによる概要」で、自社サイトが回答の根拠として引用・リンクされるための取り組みです。
AIOは「AI Overviews Optimization」の意味で使われることが多い言葉です。ただし「AI Optimization」の略としてAI対策全般を指す場合もあり、定義は統一されていません。この記事では、GoogleのAIによる概要への対策という意味で使います。
AIによる概要(AI Overviews)とは
AIによる概要は、検索結果の上部にAIが情報をまとめて表示するGoogle検索の機能です。要約の中や横には、詳しく知るための参考ページへのリンクが表示されます。Googleは2024年8月16日に、日本での提供開始を公式ブログで発表しました。
Googleの説明では、AIによる概要は複雑なテーマの概要をすばやくつかむための機能です。また、通常の検索結果に加えて役立つとシステムが判断した場合にだけ表示されます。すべての検索で出るわけではない点を押さえておきましょう。
AIモードとの違い
Googleには、AIによる概要とは別に「AIモード」という機能もあります。違いを整理すると次のとおりです。
項目 | AIによる概要 | AIモード |
|---|---|---|
表示される場所 | 通常の検索結果の上部 | 専用の画面(タブ) |
向いている質問 | 概要をすばやく知りたい質問 | 深掘りや比較が必要な複雑な質問 |
使い方 | 検索すると自動で表示される場合がある | 利用者が選んで使い、追加の質問もできる |
リンクの扱い | 要約の根拠となるページを表示 | 回答を補足するサイトへのリンクを表示 |
Googleによると、2つの機能は異なるモデルや手法を使う場合があります。そのため、同じ質問でも表示される回答やリンクが異なることがあります。
AIによる概要が表示される仕組み
AIによる概要の仕組みについて、Googleは公式ドキュメント「AI機能とウェブサイト」で説明しています。ポイントは2つあります。
クエリファンアウトで関連情報を集める
AIによる概要とAIモードは、「クエリファンアウト」という手法を使う場合があります。1つの質問について、関連するサブトピックやデータソースで複数の検索を行い、回答を組み立てる仕組みです。
たとえば「事務所 移転 手続き」と検索されたとします。AIは「必要な届出の種類」「移転の準備期間」「費用の目安」などを裏側で調べる可能性があります。Googleは、この仕組みによって通常の検索より幅広く多様なリンクを表示できると説明しています。
引用されるのは「質問の一部に答えるページ」
この仕組みから分かるのは、メインのキーワードで上位にあるページだけが引用されるわけではない、ということです。関連する疑問の1つに分かりやすく答えているページも、根拠として選ばれる可能性があります。
中小企業にとっては、大手サイトと同じ広いテーマで競わなくてよい、という見方もできます。自社が詳しい狭いテーマについて、具体的に答えるページを用意することが大切です。

AIによる概要に引用されるための条件
Googleは、AIによる概要でリンクとして表示されるための条件を明確にしています。
Googleが示す条件
公式ドキュメントによると、ページがAIによる概要やAIモードにリンクとして表示されるには、次の条件を満たす必要があります。
ページがGoogleのインデックスに登録されている
Google検索でスニペット(検索結果の説明文)が表示できる状態である
Google検索の技術要件を満たしている
そのうえでGoogleは、追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないとしています。AI向けの新しいファイルや特別なマークアップ、専用の構造化データも不要です。条件を満たしても、クロールやインデックス、表示が保証されるわけではない点も明記されています。
表示を妨げてしまう設定に注意
反対に、次のような設定をしているページはAIによる概要に表示されにくくなります。
設定・状態 | 影響 |
|---|---|
noindex(インデックスさせない指示) | インデックスされず、AIによる概要にも表示されない |
nosnippet(スニペットを表示させない指示) | スニペットを表示できず、AI機能での表示も制限される |
max-snippet(スニペットの文字数制限) | AI機能で使われる情報の量も制限される |
robots.txtでGooglebotを拒否 | クロールされず、内容を読み取ってもらえない |
Googleは、これらの指定をAI機能での表示を制限したい場合の方法として案内しています。意図せず設定されていないか、制作会社が作ったテンプレートも含めて確認しましょう。
AIO対策の具体的な方法
Googleの推奨事項をもとに、中小企業が取り組みやすい順に具体策を紹介します。
1. 技術的な土台を整える
まずは、ページがクロールされ、インデックスされる状態をつくります。Googleは、robots.txtでクロールを許可すること、CDNやサーバー側でもブロックしていないか確認することを勧めています。内部リンクでページを見つけやすくし、ページの表示速度や使いやすさも整えましょう。
技術面の確認項目はテクニカルSEOのチェックリストにまとめています。
2. 質問に端的に答える構成にする
見出しを読者の疑問の形にし、その直後に結論を書く構成が基本です。「〇〇とは」なら40〜80字で意味を言い切り、「費用は」なら金額の幅を最初に示します。結論のあとに理由や条件、具体例を続けると、人にもAIにも読み取りやすい文章になります。
検索意図の捉え方や構成の作り方は、SEOライティングの基本で詳しく解説しています。
書き換えの例
同じ内容でも、書き方によって読み取りやすさは大きく変わります。士業の事務所が「会社設立の期間」について書く場合の例を見てみましょう。
書き換え前 | 書き換え後 | |
|---|---|---|
見出し | 会社設立について | 会社設立にかかる期間はどのくらい? |
冒頭の文 | 当事務所では多くのご相談をいただいており… | 書類がそろっていれば、登記の申請から完了まで〇週間ほどが目安です(〇には自社の実績を入れる)。 |
続く内容 | 事務所の紹介が中心 | 期間が延びる条件、必要書類、当事務所での流れ |
書き換え後は、見出しが質問の形になり、冒頭で答えを示しています。期間などの数字は、自社の実績や公的機関の案内で確認したうえで書きましょう。
3. 自社の経験にもとづく情報を加える
Googleは、独自の情報や分析を含み、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを重視しています。一般論をまとめただけのページは、他のサイトと差がつきません。自社が扱った事例の傾向、作業の手順、よくある失敗など、現場の知見を加えましょう。
4. 重要な情報はテキストで載せる
Googleは、重要な内容をテキストで掲載することを推奨しています。料金表や対応エリアを画像だけで載せていると、内容を読み取ってもらいにくくなります。画像や動画を使う場合も、要点は本文に書き、画像には内容が分かる代替テキストを付けましょう。
5. 構造化データはページの内容と一致させる
構造化データとは、ページの内容を検索エンジンに伝えるための決まった形式の記述です。AIによる概要のための特別な構造化データはありません。使う場合は、ページに表示されている内容と一致させることがGoogleの推奨です。
6. Googleビジネスプロフィールを最新にする
Googleは、Googleビジネスプロフィールなどの情報を最新に保つことも推奨事項に挙げています。営業時間や所在地、サービス内容が古いままになっていないか確認しましょう。地域で集客したい企業は、ローカルSEOの進め方もあわせて確認してください。

AIによる概要でクリックが減ることへの考え方
AIによる概要で疑問が解決すると、検索した人がサイトを訪れないこともあります。このクリック減少をどう考えればよいでしょうか。
Googleは「クリックの質が高い」と説明
Googleは公式ドキュメントで、AIによる概要からのクリックは質が高いと説明しています。利用者がサイトに長く滞在する傾向があるという意味です。要約を読んだうえで「さらに詳しく知りたい」と思った人が訪れるため、関心の高い訪問になりやすいと考えられます。
ただし、どの程度の影響があるかはサイトやキーワードによって異なります。自社サイトのデータで確かめることが大切です。
クリック数ではなく成果で評価する
Googleも、コンバージョン(問い合わせや資料請求などの成果)やサイト滞在時間を、アナリティクスなどで確認することを勧めています。BtoBの中小企業にとって重要なのは、アクセス数そのものより問い合わせにつながる訪問です。
たとえば「〇〇とは」のような用語解説の記事は、要約で満足されやすく、クリックが減る可能性があります。一方、「〇〇 費用」「〇〇 依頼先」のように比較・検討段階の検索では、詳しい情報を求めて訪問される余地が残ります。検討段階の読者に向けたページを充実させることが、クリック減少への現実的な備えになります。

優先して充実させたいページ
限られた時間で取り組むなら、問い合わせに近いページから手を付けるのが効率的です。優先度の目安を表にまとめました。
ページの種類 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
サービス・料金のページ | 高 | 検討段階の読者が訪れ、問い合わせに直結しやすい |
事例・実績のページ | 高 | 自社にしかない情報で、引用元として選ばれる理由になる |
よくある質問のページ | 中 | 質問と答えの形で、要約の根拠にしやすい |
用語解説の記事 | 中〜低 | 要約で満足されやすく、成果につながりにくい場合がある |
表示を制限するかは慎重に判断する
nosnippetなどで表示を制限すれば、要約に内容を使われることは避けられます。しかし、通常の検索結果での見え方にも影響し、AIによる概要からの訪問の機会も失います。中小企業の場合は、制限するより、引用されたときに訪問したくなる情報を用意するほうが得策なケースが多いでしょう。
AIO対策の効果測定の方法
AIによる概要での成果は、Search Consoleで確認できます。主な方法を2つ紹介します。
生成AIパフォーマンスレポートで表示回数を見る
Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート(検索)」では、AIによる概要とAIモードで自社サイトへのリンクが表示された回数を確認できます。Googleのヘルプによると、2026年8月31日付けで世界中のすべてのウェブサイトに提供されました。
ページ別・国別・デバイス別に表示回数を見られるため、どのページが引用されているかが分かります。ただし、AI機能での表示回数が少ないサイトではレポートが表示されない場合があります。
検索パフォーマンスレポートでの数え方を知る
AIによる概要からのクリックは、通常の検索パフォーマンスレポートの検索タイプ「ウェブ」に含まれます。Search Consoleヘルプでは、数え方について次のように説明されています。
指標 | AIによる概要での数え方 |
|---|---|
クリック | 概要内の外部ページへのリンクのクリックを1クリックとして数える |
表示回数 | 通常の検索結果と同じルールで数える |
掲載順位 | 概要全体で1つの順位を占め、概要内のリンクはすべて同じ順位になる |
月1回の確認手順
生成AIパフォーマンスレポートで、表示回数の多いページを確認する
そのページの検索パフォーマンスで、クリック数とクリック率の変化を見る
アナリティクスで、そのページからの問い合わせや資料請求を確認する
表示回数はあるのにクリックが少ないページは、要約の先にある詳しい情報を追記する
結果を記録し、翌月に同じ手順で比較する
毎月の報告書の形式に迷う場合は、マーケティングレポートとKPIの見方を参考にしてください。
AIO対策についてよくある質問
AIO対策とSEO対策は別に行う必要がありますか?
別々に行う必要はありません。Googleは、AIによる概要に表示されるための特別な最適化は不要で、SEOの基本がそのまま当てはまるとしています。基本は中小企業のためのSEO対策で確認できます。
自社のページがAIによる概要に出ているか、どうすれば分かりますか?
Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、表示回数とページを確認できます。レポートが表示されない場合は、AI機能での表示回数がまだ少ない可能性があります。
AIによる概要に必ず載る方法はありますか?
ありません。Googleは、条件を満たしてもクロールやインデックス、表示は保証されないとしています。「必ず表示させる」とうたうサービスには注意しましょう。
AIで書いた記事はAIによる概要に引用されにくいですか?
AIを使ったかどうかよりも、内容が読者の役に立つかが重要です。AIで下書きを作り、自社の経験や数字を人が加える使い方が現実的です。進め方はAI×SEO記事作成ガイドで紹介しています。
AIによる概要に自社の内容を使われたくない場合は?
nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindexで表示を制限できます。ただし通常の検索結果での表示にも影響するため、対象のページを絞って慎重に使いましょう。
まとめ:AIO対策はSEOの基本と成果での評価から
AIO対策とは、Googleの「AIによる概要」で自社サイトが引用・リンクされるための取り組み
表示の条件は、インデックス登録とスニペット表示が可能なことで、特別な最適化は不要
質問に端的に答える構成、自社の経験にもとづく情報、テキストでの掲載が具体策の中心
クリック数の増減だけでなく、問い合わせなどの成果で評価する
Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、引用されているページを毎月確認する
SEO対策のご相談はJIMOTOの外付けマーケチームへ
マーケティング代行「JIMOTOの外付けマーケチーム」は、SEOの内部対策・記事制作・効果測定を含め、戦略から実行まで専門チームがまとめて引き受ける総合型のマーケティング代行です。社内に専任の担当者がいなくても、SEOとAI検索への対応を継続的に進められます。
採用・教育は不要。相談から稼働開始まで1か月未満
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月額30万円から(税別)
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記事監修
株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau
代表取締役 鶴 智之(プロフィール)
キャリアを通してBtoBマーケティングのクライアントワークに従事。前職では株式会社Resorzの取締役を務め、海外ビジネス支援事業にも携わる。200社以上のマーケティング支援実績と、多数の自治体案件のPM経験を持つ。「マーケティングで地域を元気に」をモットーに、地域企業の成長を支援している。
参考文献
出典 | 参照した内容 |
|---|---|
AIによる概要の仕組み、表示の条件、推奨事項、クリックの質、表示を制限する方法 | |
AIによる概要・AIモードでの表示回数を確認できるレポートと提供状況 | |
What are impressions, position, and clicks?(Search Console ヘルプ) | AIによる概要でのクリック・表示回数・掲載順位の数え方 |
AIによる概要の日本での提供開始(2024年8月16日発表) | |
独自の情報や分析を含むユーザー第一のコンテンツの考え方 |
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