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オンボーディングとは?意味・新人研修との違い・中小企業の進め方を解説【入社3か月が勝負】

この記事の筆者
中井 寛太
株式会社JIMOTO Marketing Share BureauでマーケティングやPRを担当。Web系の広告代理店で、ブランディングマネージャーとして活動した経験を活かし最新のトレンドやビジネス情報を執筆します。
「せっかく採用できたのに、数か月で辞めてしまった」。そんな経験がある会社にこそ取り組んでほしいのが、オンボーディングです。
オンボーディングとは、新しく入社した人が職場になじみ、早く活躍できるように支える一連の取り組みのことです。大企業だけのものと思われがちですが、教育担当や人事部門が少ない中小企業ほど、効果が大きく表れます。
この記事では、オンボーディングの意味と新人研修との違い、入社前から3か月までの進め方、中小企業が無理なく始めるポイントをまとめました。採用から定着までの全体像は「中小企業の採用・定着とは?集めて終わりにしない採用サイクルの作り方」で解説しています。
オンボーディングとは何か、新人研修との違い
入社前から入社3か月までの進め方
中小企業のオンボーディング5つのポイント
オンボーディングとは
オンボーディング(onboarding)は、もともと「船や飛行機に乗る」という意味の英語です。ビジネスでは、新しく入った人を組織に迎え入れ、職場になじんで力を発揮できるようになるまで支える仕組みを指します。
仕事のやり方を教えることだけでなく、職場の人間関係をつくること、相談できる相手を決めること、会社が大切にしている考え方を伝えることまで含まれるのが特徴です。
なぜ今、オンボーディングが大切なのか
人手不足の中、採用にかかる手間や費用は年々大きくなっています。厚生労働省の調査では、新卒の大卒者のうち就職後3年以内に辞める人は約3割で、規模が小さい事業所ほどその割合は高くなっています(詳しくは「離職率の計算方法と平均」で解説しています)。
採用した人が早く辞めてしまえば、それまでの採用の手間がすべて無駄になります。採用と同じくらい、入社後の支え方に力を入れることが、結果的に採用のコストを下げることにつながります。
オンボーディングと新人研修の違い
オンボーディングとよく混同されるのが新人研修です。2つは目的と範囲が異なります。

新人研修は、仕事に必要な知識や手順を教えることが中心です。一方、オンボーディングは、研修を含めて「職場に迎え入れ、定着して活躍してもらう」までを支える仕組みです。期間も、入社前から入社後3か月、1年と長く設定するのが一般的です。
オンボーディングの進め方(入社前〜入社3か月)
中小企業でも取り組みやすい、基本の流れを紹介します。

入社前:不安を減らす連絡をする
内定から入社までの間は、応募者が最も不安を感じやすい時期です。入社日の集合時間や持ち物、最初の1週間の予定を事前に送っておくと、安心して初日を迎えられます。この時期の連絡は、内定辞退を防ぐ効果もあります。
入社初日:歓迎の準備をしておく
机や制服、パソコンなどの準備ができているか、職場のメンバーに入社を伝えているかを確認しておきましょう。初日に「困ったらこの人に聞いてください」と相談先を紹介することが大切です。
1か月目:一緒に仕事を覚える
先輩と一緒に仕事をしながら、少しずつ覚えていきます。週に1回、短い時間でもふりかえりの場をつくると、わからないことを溜め込まずに済みます。
1か月・3か月の面談:小さな不安を拾う
入社1か月と3か月の時点で面談を行い、仕事に慣れたか、相談できる人がいるか、想像と違った点はないかを聞きます。辞めたいと思う理由の多くは、早い段階で拾えば解決できるものです。
中小企業のオンボーディング5つのポイント

1. 入社前から連絡を取る
入社前の不安を減らすことで、入社初日からスムーズに仕事に入れます。
2. 相談先を名前で決める
「わからないことがあったら誰でも聞いて」では、新人は遠慮してしまいます。「困ったら〇〇さんへ」と、相談先を具体的に決めておきましょう。
3. 最初の1か月の予定を見える化する
1週目は研修、2週目は先輩と同行、というように、最初の1か月で覚えることを入社ガイドにまとめます。先が見えるだけで、不安は大きく減ります。
4. 1か月・3か月で面談する
面談では、仕事の評価よりも本人の気持ちを聞くことを優先します。「続けたい気持ちはどのくらいか」を聞くと、離職の兆しに早く気づけます。
5. 声を採用に戻す
面談で出てきた「想像と違った点」は、次の採用の改善材料です。求人や面接の説明に反映すれば、入社後のずれが減っていきます。
よくある質問
Q. オンボーディングの期間はどのくらいが目安ですか?
最初の3か月を重点期間とし、1年をかけて一人前になるまで支えるのが一般的です。まずは3か月の流れを決めるところから始めましょう。
Q. 教える人が忙しくて時間が取れません。
すべてを先輩任せにせず、入社ガイドや業務マニュアルで「自分で調べられる」状態をつくると、教える側の負担も減ります。面談も1回15分程度で構いません。
Q. 中途採用の人にもオンボーディングは必要ですか?
必要です。経験者でも、新しい職場の人間関係やルールには慣れていません。「経験者だから大丈夫」と放っておくことが、早期離職の原因になることもあります。
まとめ:オンボーディングは「迎え入れる仕組み」
オンボーディングは、新しい人が職場になじみ、活躍できるまで支える仕組み
新人研修より範囲が広く、人間関係や相談先、会社の考え方まで含む
入社前の連絡、初日の準備、1か月目の伴走、1か月・3か月の面談が基本の流れ
中小企業は、入社ガイド1冊と面談2回から始めるのが現実的
面談の声を採用に戻し、入社後のずれを減らしていく
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記事監修
株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau
代表取締役 鶴 智之(プロフィール)
キャリアを通してBtoBマーケティングのクライアントワークに従事。前職では株式会社Resorzの取締役を務め、海外ビジネス支援事業にも携わる。200社以上のマーケティング支援実績と、多数の自治体案件のPM経験を持つ。「マーケティングで地域を元気に」をモットーに、地域企業の成長を支援している。
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