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公開日:

2026/10/15

    更新日:

    2026/10/26

      Webマーケティングとは?中小企業の始め方|予算・人手別の進め方と失敗しない手順

      Webマーケティングとは?中小企業の始め方|予算・人手別の進め方と失敗しない手順

      この記事の筆者

      中井 寛太

      株式会社JIMOTO Marketing Share BureauでマーケティングやPRを担当。Web系の広告代理店で、ブランディングマネージャーとして活動した経験を活かし最新のトレンドやビジネス情報を執筆します。

      「Webマーケティングが大事なのはわかる。でも、何から手をつければいいのかわからない」。中小企業の経営者や担当者から、よく聞く声です。

      SEO、SNS、リスティング広告、MEO。施策の名前は知っていても、専任の担当者はいない。予算も大企業のようにはかけられない。その状態で施策を全部試そうとすると、どれも中途半端に終わってしまいます。

      大切なのは、自社の「月の予算」と「社内で使える時間」に合った始め方を選ぶことです。この記事では、次の順番で解説します。

      • 中小企業にとってのWebマーケティングの役割

      • 主な施策と、取り組む優先順位

      • 予算と人手から選ぶ4つの始め方

      • 最初の90日で進める5つのステップ

      • よくある失敗と、外部パートナーとの役割分担

      読み終えるころには、自社が「どの施策から」「どの体制で」始めればよいかが決まっているはずです。

      中小企業のWebマーケティングとは?見込み客に「見つけてもらい、選ばれる」仕組みづくり

      Webマーケティングとは、検索エンジンや地図アプリ、SNSなどを活用して、自社を必要とする顧客に見つけてもらい、問い合わせや購入につなげる取り組みです。中小企業にとっては、「営業担当が会いに行かなくても、見込み客のほうから来てくれる仕組み」と言い換えるとわかりやすいでしょう。

      流れは大きく3つに分かれます。

      Webマーケティングの3段階「見つけてもらう・選ばれる・また頼まれる」と主な施策の図解
      1. 見つけてもらう:検索(SEO)、Googleマップ(MEO)、広告、SNSで、自社を知ってもらう。

      2. 選ばれる:Webサイトの事例や口コミを見て他社と比べられ、問い合わせが届く。

      3. また頼まれる:LINE公式アカウントやメールで、一度のお客様とつながり続ける。

      そして、この3つの段階をアクセス解析などの数字で確認し、改善を続けます。チラシや飛び込み営業とのいちばんの違いは、この「数字で確認できる」点です。

      Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い

      デジタルマーケティングは、Webに加えて店舗のPOSデータやアプリ、顧客管理ツールなど、デジタル全般を扱う広い概念です。中小企業が最初に取り組むなら、まずはWebサイトを中心としたWebマーケティングからで十分です。

      中小企業こそWebマーケティングが向いている3つの理由

      チラシや飛び込み営業中心の集客と、Webを活用した集客の比較。中小企業がWebで不利にならない3つの理由

      予算も人手も限られる中小企業でも、Webでは大企業に不利になりません。理由は次の3つです。

      1. 地域名・専門ワードなら、大手と同じ土俵に並べる

      「リフォーム」だけでは大手に勝てなくても、「市名+浴室リフォーム」のように地域や専門分野を絞った検索では、地元の会社が上位に出ることは珍しくありません。探している人は少なくても、依頼に近い人ばかりです。

      2. 少額から始めて、合わなければ止められる

      GoogleビジネスプロフィールやSNSのアカウントは無料で始められます。リスティング広告も予算の上限を自分で決められ、反応が悪ければすぐに止められます。チラシや看板のように、最初にまとまった費用を払う必要がありません。

      3. 効果が数字で見える

      何人がWebサイトを見て、何件問い合わせがあったかを、アクセス解析ツールで確認できます。「どの施策が効いたか」がわかるので、限られた予算を効果のある施策に集中できます。

      それでもうまくいかない中小企業の課題

      一方で、多くの中小企業がつまずくのは「人手」「予算」「ノウハウ」の不足です。営業や事務と兼務している担当者が、施策を全部自分で回すのは無理があります。だからこそ、次の章で紹介する「優先順位」と「自社に合う始め方」を決めておくことが大切です。

      主な施策は「土台→集める→育てる」の順に積み上げる

      中小企業のWebマーケティング施策の優先順位。土台(Webサイト・Googleビジネスプロフィール・アクセス解析)、集める(SEO・リスティング広告・SNS)、育てる(LINE・メール)のピラミッド図

      Webマーケティングの施策はたくさんありますが、中小企業は「土台」から順に積み上げるのが安全です。土台がないまま広告で人を集めても、問い合わせにつながらず費用だけが出ていきます。

      土台:来た人が問い合わせられ、効果を測れる状態にする

      • Webサイトの整備:スマホで見やすいか、強み・料金・事例が載っているか、問い合わせフォームまで迷わずにたどり着けるかを確認します。

      • Googleビジネスプロフィール(MEO):地図検索に表示される会社情報です。店舗や地域密着の会社は、まずここを整えます。

      • アクセス解析:Googleアナリティクスなどの無料ツールで、訪問数と問い合わせ数を測れるようにします。

      集める:見込み客をWebサイトに連れてくる

      • SEO・コンテンツ:顧客が検索するキーワードで記事や事例ページを作ります。成果が見え始めるまで3〜6か月ほどかかりますが、広告費をかけずに集客が続きます。

      • リスティング広告:検索結果に出す広告です。配信開始から数週間で反応が見えるため、すぐに問い合わせがほしいときに向いています。

      • SNS:InstagramやXなどで、商品や現場の様子を発信します。見た目で伝わる商品や、個人向けのサービスと相性がよい施策です。

      育てる:一度来たお客様にリピート・紹介してもらう

      • LINE公式アカウント・メール:新商品や季節の案内を届け、再来店や再依頼につなげます。新規の顧客を獲得するよりも少ないコストで売上を作れます。

      まずは土台を整え、集める施策は1〜2つに絞って始めましょう。どれを選ぶかは、次の「予算と人手」で決まります。

      始め方は「月の予算」と「社内の時間」で4パターンに分かれる

      月の予算(10万円以上・未満)と社内で使える時間(週5時間以上・未満)で決まる、中小企業のWebマーケティングの始め方4パターンのマトリクス

      自社に合う始め方は、「月に使える予算が10万円以上か」と「社内でWebに使える時間が週5時間以上あるか」の2つで決まります。境目の金額と時間は、判断のための目安です。自社がどこに当てはまるか、まず確認してみてください。

      A:予算も時間も少ない → 土台だけ整える

      Googleビジネスプロフィールの登録と写真の追加、Webサイトの古い情報の修正、アクセス解析の設定を自社で行います。費用は月数万円以内が目安です。月に数時間でも、効果が出やすい部分から手をつけられます。

      B:時間はあるが予算は少ない → 自社運用+スポット相談

      ブログ記事やSNSは社内で運用し、「誰に何を伝えるか」という戦略だけを外部にスポットで相談します。作業時間を確保できる会社向けです。方向性さえ合っていれば、積み上げた記事や投稿が自社の資産になります。

      C:予算はあるが時間がない → 施策を絞って代行

      リスティング広告の運用や記事制作など、1〜2施策を外部に任せます。費用は月10万〜30万円+広告費が目安です。社内の作業は、月次報告の確認と素材の提供に絞れます。

      D:予算も時間もある → 伴走型で内製化

      戦略設計と分析は外部、施策の実行は社内と分担します。費用は月20万〜50万円が目安です。取り組みながら社内にノウハウがたまるため、将来は自社だけで回せる状態を目指せます。

      最初の90日は5つのステップで進める

      中小企業がWebマーケティングを始める最初の90日の5ステップ。目標設定、ターゲットと強みの整理、土台づくり、施策の実行、改善の流れ

      どのパターンでも、最初の90日でやることは同じです。いきなり施策を始めるのではなく、目標と土台を先に整えます。

      1. 目標を数字で決める(2週):
        「問い合わせを月5件」のように、売上につながる数字で決めます。アクセス数やフォロワー数は目標にしません。

      2. ターゲットと強みを整理する(2週):
        「誰に」「何を」伝えるかを決めます。最近受注したお客様を思い浮かべ、なぜ自社を選んだのかを書き出すと、競合との違いが見えてきます。

      3. 土台を整える(4週):
        Webサイトの情報、Googleビジネスプロフィールの地図情報、アクセス解析の計測を準備します。

      4. 施策を1〜2つに絞る(2週):
        前の章の4パターンをもとに、始める施策を選んで実行します。

      5. 数字を見て改善する(2週):
        月1回、問い合わせ数と訪問数を振り返り、次の打ち手を決めます。

      SEOやSNSは、成果が見え始めるまで3〜6か月ほどかかるのが一般的です。最初の90日は「成果を出す期間」ではなく、「成果を測れる状態をつくる期間」と考えると焦らずに済みます。


      成果が出ない会社に多い、失敗パターン4つ

      中小企業のWebマーケティングで成果が出ない4つの失敗パターンと対策。Webサイトの放置、施策の同時開始、アクセス数だけの確認、3か月での打ち切り

      Webマーケティングで成果が出ない原因は、施策の選び方よりも「進め方」にあることがほとんどです。始める前に、次の4つを確認しておきましょう。

      失敗1:Webサイトを作って放置する

      作っただけで更新も計測もしなければ、誰にも見つけてもらえません。対策は、月1回は数字を見て、事例の追加や文章の修正を続けることです。

      失敗2:施策を全部同時に始める

      SEOもSNSも広告も一度に始めると、手が回らずどれも中途半端になります。最初は1〜2施策に絞り、成果が見えてから広げます。

      失敗3:アクセス数だけを見ている

      人は来ているのに、問い合わせが増えない。目標をアクセス数にしていると起こります。KPIは問い合わせ数や来店数など、売上に近い数字で決めます。

      失敗4:3か月で判断してやめる

      SEOやSNSは積み上げ型の施策です。育つ前に打ち切ると、それまでの投資が無駄になります。始める前に、施策ごとに「いつ、何の数字で判断するか」を決めておきましょう。

      内製か外注かは「役割で分ける」のが正解

      全部を自社でやるか、全部を外注するかの二択で考える必要はありません。社内は「素材と判断」、外部パートナーは「設計と実行」を受け持つと、少ない人手でも施策が止まりません。

      社内に残すべきこと

      • 自社の強みや商品知識

      • お客様の声や現場写真などの素材

      • 予算と最終判断

      これらは外部の会社がどれだけ優秀でも用意できません。窓口となる担当者を1人決めておきましょう。

      外部に任せやすいこと

      • 戦略とKPIの設計

      • SEO記事の制作、広告運用など施策の実行

      • 数字の分析と改善の提案

      専門の知識や継続的な作業時間が必要な部分です。社内でやるよりも、立ち上げまでの時間を短くできます。

      両者をつなぐのが、月1回の定例会です。社内から情報・素材を渡し、外部から提案とレポートを受け取る。この往復があれば、「丸投げで自社らしさがない」「契約終了後に何も残らない」といった外注の失敗も防げます。

      外部に任せる範囲や費用、依頼先の選び方は、関連記事「マーケティング代行とは?中小企業向け費用相場と失敗しない選び方」で詳しく解説しています。


      よくある質問

      Q. Webマーケティングとは、中小企業にとって何ですか?

      検索や地図、SNSを通じて、自社を必要とする顧客に見つけてもらい、問い合わせや購入につなげる仕組みです。営業担当が足りない中小企業にとっては、「見込み客のほうから来てくれる営業の仕組み」とも言えます。

      Q. 予算は月いくらから始められますか?

      GoogleビジネスプロフィールやSNS、アクセス解析ツールは無料で始められます。外部に施策を任せる場合は、施策を絞って月10万〜30万円+広告費が目安です。

      Q. 専任の担当者がいなくても取り組めますか?

      取り組めます。社内で使える時間が週5時間未満なら、土台づくりだけを自社で行うか、施策を絞って外部に任せるのが現実的です。その場合も、窓口となる担当者は1人決めておきましょう。

      Q. 成果が出るまでどれくらいかかりますか?

      リスティング広告は配信開始から数週間で反応が見えます。SEOやSNSは、成果が見え始めるまで3〜6か月ほどかかるのが一般的です。

      Q. 補助金は使えますか?

      Webサイト制作や広告などの販路開拓に、小規模事業者持続化補助金などを活用できる場合があります。対象経費や補助額、公募時期は回ごとに変わるため、最新の公募要領で確認してください。

      まとめ:自社の予算と人手に合った「始め方」を選ぼう

      中小企業のWebマーケティングは、施策の数ではなく「順番」と「続け方」で成果が決まります。ポイントを振り返ります。

      • Webマーケティングは「見つけてもらう→選ばれる→また頼まれる」仕組みづくり

      • 施策は「土台→集める→育てる」の順に積み上げる

      • 始め方は「月の予算」と「社内の時間」で4パターンから選ぶ

      • 最初の90日は、目標と土台づくりを優先する

      • 社内は「素材と判断」、外部は「設計と実行」で役割を分ける

      (株)JIMOTO Marketing Share BureauのWebマーケティング支援

      (株)JIMOTO Marketing Share Bureauは、中小企業のWebマーケティングを支援しています。

      • 当社の強み:
        あらゆるスキルを持った人材が在籍し、必要なタイミングでのみ対応可能

      • 対応エリア:
        日本全国津々浦々の地域の中小企業が対象

      • 得意業種:
        特にありません。どの業種でも、貴社のマーケターとなり共に思考し活動をリードします。

      • 支援実績:
        100社程度の実績があります。顧客の希望により予算などは調整

      • 月額料金プラン:
        原則は、30万円、50万円、70万円、100万円、という料金プランです。お客様のご状況やご予算に応じてプランの提示も行っています。

      ▼JIMOTOの外付けマーケチーム|マーケティング代行

      JIMOTOの外付けマーケチーム|マーケティング代行 マーケター1人分の採用予算で、  マーケ部を丸ごと。  戦略づくりから広告・SNS・SEO・記事制作・サイト改善まで、専門チームがまとめて引き受けます

      本サービスの特徴は「採用しない」でスペシャリスト集団を活用できるという点。

      JIMOTOの外付けマーケチームは、マーケティング業務の一部、または全部を外部に委託することです。ただし委託先によって、任せられる範囲も、社内に必要な人数も大きく変わります。

      月額30万円から、5職種の専門家チームを丸ごと保有
      • 採用・教育は不要。つないだ翌月から施策が動き出す

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      • 毎月の定例で、経営者に分かる言葉で数字を報告

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      「自社がA〜Dのどれに当てはまるかわからない」という段階でも構いません。無料相談で、御社の予算と社内の体制に合った始め方を一緒に整理します。

      記事監修

      株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau
      代表取締役 鶴 智之(プロフィール)

      キャリアを通してBtoBマーケティングのクライアントワークに従事。前職では株式会社Resorzの取締役を務め、海外ビジネス支援事業にも携わる。200社以上のマーケティング支援実績と、多数の自治体案件のPM経験を持つ。「マーケティングで地域を元気に」をモットーに、地域企業の成長を支援している。


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