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マーケティングファネルとは?3つの種類とBtoBでの設計手順をわかりやすく解説|JIMOTO STUDY

この記事の筆者
中井 寛太
株式会社JIMOTO Marketing Share BureauでマーケティングやPRを担当。Web系の広告代理店で、ブランディングマネージャーとして活動した経験を活かし最新のトレンドやビジネス情報を執筆します。
「施策をいろいろ試しているのに、売上につながらない」「どこを改善すればいいのかわからない」。そんなときに役立つのが、マーケティングファネルという考え方です。
マーケティングファネルは、顧客が自社を知ってから購入するまでの流れを段階に分け、どこで離脱しているかを見える化するフレームワークです。数字を置くだけで、優先して手を打つべき場所がはっきりします。
この記事では、マーケティングファネルの基本と3つの種類、BtoB企業がファネルを設計する5ステップ、「ファネルは古い」と言われる理由までをまとめました。BtoBマーケティングの全体像は「BtoBマーケティングとは?BtoCとの違い・購買プロセス・戦略の立て方」で解説しています。
マーケティングファネルとは何か、BtoBでの段階の分け方
パーチェス・インフルエンス・ダブルファネルの違い
ファネルの設計5ステップと、よくある失敗
マーケティングファネルとは
マーケティングファネルとは、顧客が商品やサービスを知ってから購入するまでの心理や行動の変化を、段階ごとに表したものです。段階が進むごとに人数が絞られていく様子が、漏斗(ファネル)の形に似ていることからこう呼ばれます。
たとえば100社がWebサイトを訪れ、そのうち3社が資料を請求し、1社が商談に進む、という流れを図にすると、どの段階で多くの企業が離れているかが一目でわかります。

BtoBのファネルは「TOFU・MOFU・BOFU」で考える
BtoBでは、ファネルを大きく3つの段階に分けて考えるのが一般的です。
TOFU(ファネルの上部):課題に気づき、情報を集めている段階。SEO記事やSNS、広告で見つけてもらう
MOFU(ファネルの中部):解決策や依頼先を比べている段階。資料、導入事例、ウェビナーで信頼を得る
BOFU(ファネルの下部):社内で合意し、発注先を決める段階。見積もり、個別相談、導入事例で後押しする
段階ごとに顧客が求める情報は違います。上部の顧客にいきなり見積もりを案内しても響きませんし、下部の顧客に基礎知識の記事だけを見せても決め手になりません。
なぜマーケティングファネルが重要なのか
ファネルの一番の価値は、「何となく」の改善をやめられることです。問い合わせが少ないとき、原因が「サイトへの訪問が少ない」のか、「訪問はあるが資料請求に進まない」のか、「商談はあるが受注できない」のかで、打つべき手はまったく違います。
ファネルで各段階の数字と移行率を並べると、最も詰まっている段階(ボトルネック)が見えます。限られた人数と予算で成果を出す中小企業ほど、この考え方が役に立ちます。
マーケティングファネルの3つの種類
ファネルには、目的に応じて3つの種類があります。

パーチェスファネル
認知から興味、比較検討、購入までの流れを表した、最も基本的なファネルです。新規顧客を獲得するための施策を考えるときに使います。
インフルエンスファネル
購入後の顧客が、継続利用し、他社に紹介し、評判を広げていく流れを表したファネルです。既存顧客からの紹介やリピートを増やすための施策を考えるときに使います。
ダブルファネル
パーチェスファネルとインフルエンスファネルをつなげ、獲得から紹介までを一体で見る考え方です。BtoBは継続取引や紹介が売上の多くを占めることが多いため、ダブルファネルで考えるのがおすすめです。
BtoBのマーケティングファネル設計5ステップ
自社のファネルは、次の5ステップで作ります。

ステップ1:受注までの段階を定義する
「サイト訪問→資料請求→商談→見積もり→受注」のように、自社の顧客がたどる段階を言葉にします。段階の名前と、どの行動をしたら次の段階に進んだとみなすかを、営業と一緒に決めておきましょう。
ステップ2:各段階の数字を集める
過去3〜6か月の各段階の件数と、次の段階への移行率を表にまとめます。アクセス解析、問い合わせの記録、営業の商談管理表などから集めます。
ステップ3:ボトルネックを見つける
移行率が極端に低い段階が、最優先の改善ポイントです。BtoBの移行率は商材によって大きく異なるため、他社の平均ではなく、自社の過去の数字と比べるのがポイントです。
ステップ4:段階に合った施策を当てる
上部が細いなら集客施策、中部で止まっているなら資料や事例などの育成施策、下部で止まっているなら提案資料や営業プロセスの見直し、というように段階に合った施策を選びます。施策の種類は「BtoBマーケティング施策一覧」でまとめています。
ステップ5:月1回、数字で見直す
施策を変えたら、移行率がどう動いたかを毎月確認します。ファネルは一度作って終わりではなく、改善のたびに更新する「健康診断表」のようなものです。
「マーケティングファネルは古い」と言われる理由
最近は「ファネルはもう古い」という声も聞かれます。理由は、顧客が検索、SNS、口コミ、比較サイトなどを行き来しながら検討するようになり、一直線に段階を進むとは限らなくなったからです。
ただし、これはファネルが不要になったという意味ではありません。顧客の行動が複雑になったからこそ、「どこで止まっているか」を数字で把握するファネルの考え方は今も有効です。顧客の行動を細かく追いたい場合は、カスタマージャーニーマップと組み合わせると効果的です。
マーケティングファネルでよくある失敗
上部の数字だけを追ってしまう
アクセス数やリード数ばかりを増やそうとすると、受注見込みの低い問い合わせが増え、営業が疲弊します。最終的な受注数につながっているかを必ず確認しましょう。
段階の定義が部署ごとにバラバラ
マーケティングは「資料請求したら見込み客」、営業は「予算が決まったら見込み客」と、定義がずれていると数字が比べられません。段階の定義は社内で統一しましょう。
よくある質問
Q. マーケティングファネルとカスタマージャーニーの違いは何ですか?
ファネルは段階ごとの人数と離脱を数字で見る道具、カスタマージャーニーは顧客の行動や感情、接点を時系列で描く道具です。ファネルで詰まりを見つけ、カスタマージャーニーで原因を探る、という使い分けがおすすめです。
Q. 小さな会社でもファネルは必要ですか?
必要です。むしろ人数や予算が限られる会社ほど、どこに力を入れるべきかを見極める必要があります。表計算ソフトで段階と件数を並べるだけでも十分に役立ちます。
まとめ:ファネルは「どこで止まっているか」を見つける道具
マーケティングファネルは、購入までの段階と離脱を見える化するフレームワーク
BtoBではTOFU・MOFU・BOFUの3段階で考え、段階ごとに届ける情報を変える
獲得だけでなく、継続・紹介までつなげるダブルファネルがBtoBと相性がよい
自社の数字を並べ、移行率が最も低い段階から改善する
戦略全体の立て方は「BtoBマーケティング戦略とは?」もあわせてご覧ください。
マーケティングのご相談は(株)JIMOTO Marketing Share Bureauへ
(株)JIMOTO Marketing Share Bureauは、中小企業のマーケティングを、戦略づくりから施策の実行・改善まで伴走支援しています。御社の数字をもとにファネルを整理し、どこから手を打つべきかを一緒に考えます。
「何から手をつければいいかわからない」という段階でも構いません。まずは無料相談で、御社の状況をお聞かせください。

記事監修
株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau
代表取締役 鶴 智之(プロフィール)
キャリアを通してBtoBマーケティングのクライアントワークに従事。前職では株式会社Resorzの取締役を務め、海外ビジネス支援事業にも携わる。200社以上のマーケティング支援実績と、多数の自治体案件のPM経験を持つ。「マーケティングで地域を元気に」をモットーに、地域企業の成長を支援している。
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