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BtoBマーケティングとは?BtoCとの違い・購買プロセス・戦略の立て方と主な施策を中小企業向けに解説|JIMOTO STUDY

この記事の筆者
鶴 智之
株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau代表取締役。キャリアを通してBtoBマーケティングのクライアントワークに従事。また前職では、株式会社Resorzの取締役を務め、海外ビジネス支援事業にも一部関わる。200社以上のマーケティング支援実績と数多くの自治体案件のPM経験などの実績を保有。地域の中小企業の成長こそ真なる地域活性化。「マーケティングで地域を元気に」をモットーに地域の企業の成長を支援。
プロフィール:https://www.jimoto-marketing-sb.com/about/profile
「BtoBマーケティングを始めたいが、何から手をつければいいかわからない」「展示会や紹介に頼っていて、新規の商談が安定しない」。法人向けに商品やサービスを売る中小企業から、よく聞く悩みです。
BtoBマーケティングは、広告を出すことでも、SNSを更新することでもありません。企業が「この会社に頼みたい」と決めるまでの長い道のりを設計し、商談を安定して生み出す仕組みをつくることです。
この記事では、BtoBマーケティングの基本から、BtoCとの違い、購買プロセス、全体像、戦略の立て方、主な施策、体制づくりまでを、中小企業向けに一つにまとめました。各テーマの詳しい解説記事へのリンクも用意しています。
BtoBマーケティングとは何か、BtoCとの違い
BtoBの購買プロセスと、マーケティングの全体像
戦略の立て方5ステップと主な施策
中小企業が成果を出すポイントと体制づくり
BtoBマーケティングとは?企業向けに「売れる仕組み」をつくる活動
BtoBマーケティングとは、企業(Business)が企業(Business)に商品やサービスを売るためのマーケティング活動です。見込み客となる企業を集め、関心を育て、営業が商談できる状態にして渡すまでの一連の流れを指します。
BtoBでは、1件の取引額が大きく、検討期間も長いのが一般的です。そのため、思いつきで施策を打つより、「誰に・何を・どの段階で届けるか」を設計することが成果を左右します。
なぜ今、中小企業にBtoBマーケティングが必要なのか
企業の購買担当者は、営業に会う前にWebで情報を集め、比較を終えていることが増えました。紹介や飛び込み営業だけに頼っていると、検討の早い段階で候補から外れてしまいます。限られた営業人員でも商談を安定させるには、Webと営業をつなぐ仕組みが欠かせません。
BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違い
BtoBとBtoCの最大の違いは、「誰が、どのように買うか」です。
顧客:BtoBは担当者・上司・決裁者など複数人。BtoCは個人
検討期間:BtoBは数週間〜1年以上。BtoCは即日〜数週間
判断基準:BtoBは費用対効果・課題解決・信頼性。BtoCは好みや感情、価格
購入の流れ:BtoBは社内稟議や相見積もりを経る。BtoCは本人がその場で決める
取引の関係:BtoBは継続取引が前提。BtoCは単発の購入も多い
BtoBは「複数人が、時間をかけて、合理的に」決めるため、一度きりの広告より、信頼を積み上げる情報提供が効きます。

BtoBの購買プロセス:顧客が発注するまでの6段階
BtoBマーケティングを設計するには、まず顧客企業がどのように発注を決めるかを理解する必要があります。一般的には次の6段階をたどります。
課題認識:「今のやり方では限界だ」と社内で課題に気づく
情報収集:検索・資料・セミナーで解決策と依頼先を調べる
比較検討:複数社から資料や見積もりを取り、比べる
社内合意(稟議):担当者が上司や決裁者を説得し、予算を確保する
導入・発注:契約し、導入を始める
継続・拡大:成果に満足すれば、継続・追加発注・紹介につながる
見落とされがちなのが「社内合意」の段階です。担当者が上司に説明しやすい比較資料や導入事例を用意しておくと、受注率が大きく変わります。顧客の動きを具体的に描く方法は「カスタマージャーニーマップ作成ガイド」で解説しています。

BtoBマーケティングの全体像:リード獲得から受注まで
BtoBマーケティングの全体像は、見込み客(リード)を集め、育て、選び、商談につなげる4つの段階で整理できます。この流れ全体を「デマンドジェネレーション」と呼びます。
1. リード獲得(リードジェネレーション)
SEO記事、Web広告、展示会、ホワイトペーパーのダウンロードなどで、自社に関心を持つ企業の連絡先を集めます。具体的な手法は「BtoBリード獲得施策15選」にまとめています。
2. リード育成(リードナーチャリング)
すぐに発注しない見込み客に、メールやセミナー、事例紹介で継続的に情報を届け、関心を高めます。進め方は「中小企業のためのリードナーチャリング入門」をご覧ください。
3. リード選別(リードクオリフィケーション)
関心度の高い見込み客を見極め、営業に渡します。マーケティング側で見込みありと判断したリードをMQL、営業が商談対象と判断したリードをSQLと呼びます(詳しくは「MQLとSQLとは?」)。
4. 商談・受注
インサイドセールスが電話やオンラインで関係を深め、営業が提案して受注につなげます。インサイドセールスの立ち上げ方は「インサイドセールスが成果につながらない原因と解決策」で解説しています。
全体像をさらに深く知りたい方は「デマンドジェネレーション完全攻略」もあわせてご覧ください。

BtoBマーケティング戦略の立て方5ステップ
施策から考えると、「やっているのに売上につながらない」状態に陥りがちです。次の順番で戦略を立てましょう。
売上目標から逆算して目標を決める:必要な受注数→商談数→リード数を逆算し、数字で目標を置く
ターゲット企業と顧客を理解する:業種・規模・課題を絞り、決裁に関わる人の悩みを整理する
選ばれる理由(提供価値)を言葉にする:競合ではなく自社を選ぶ理由を、顧客の言葉で明文化する
購買プロセスに沿って施策を選ぶ:情報収集・比較検討・社内合意の各段階に合う施策を配置する
KPIを決めて月次で改善する:リード数・商談化率・受注率を追い、効く施策に予算を寄せる
戦略づくりの詳細は「BtoBマーケティング戦略とは?」、目標と指標の置き方は「BtoBマーケティングKPI完全ガイド」で解説しています。

BtoBマーケティングの主な施策
施策は「どの段階の顧客に、何を届けるか」で選びます。代表的な施策は次のとおりです。
オンライン施策
SEO・オウンドメディア:課題を検索する担当者に記事で見つけてもらう(BtoBオウンドメディア運用の極意)
Web広告:検索広告やSNS広告で、検討中の企業に短期間で届ける
ホワイトペーパー・資料ダウンロード:役立つ資料と引き換えに連絡先を得る
ウェビナー・メルマガ:見込み客との接点を保ち、関心を育てる
MA(マーケティングオートメーション):見込み客の行動を記録し、育成と選別を効率化する(中小企業向けMAの選び方)
オフライン施策
展示会・セミナー:一度に多くの見込み客と直接会える
DM・紹介・パートナー:既存の関係を活かして、信頼のある状態で接点をつくる
狙う企業を絞り込んで深く攻める方法として「ABM(アカウントベースドマーケティング)」、受注後の継続・拡大を支える「カスタマーサクセス」も重要です。施策を網羅的に見たい方は「BtoBマーケティング施策一覧」をご覧ください。

中小企業がBtoBマーケティングで成果を出す5つのポイント
最初から全部やらない:リード獲得・育成・選別のうち、最も詰まっている段階から始める
営業と「良いリード」の定義を合わせる:どんな企業・どんな状態なら営業に渡すかを事前に決める
資産として残る施策を育てる:記事や事例、資料は一度つくれば長く商談を生む
ツールより運用を先に考える:MAなどのツールは、運用する人と流れが決まってから導入する
数字を月次で振り返る:リード数だけでなく、商談化率と受注率まで追う
よくある失敗
「展示会で名刺は集まったがフォローできていない」「MAを入れたが使いこなせない」「記事を書いても問い合わせにつながらない」。いずれも、施策が戦略や営業とつながっていないことが原因です。BtoBで売上を伸ばす具体策は「BtoB事業者向け売上アップ方法10選」でも紹介しています。
BtoBマーケティングの体制づくり:内製・外注・組織代行
中小企業では、専任のマーケティング担当者がいないことも珍しくありません。「社内に担当者がいるか」と「予算があるか」で、合う体制は変わります。
担当者がいない・予算が少ない:リード獲得など1つの段階に絞って外部に任せる
担当者がいない・予算がある:戦略から実行まで、外付けのマーケティング部門に任せる(マーケティング組織代行)
担当者がいる・予算が少ない:実行は社内、戦略や設計だけ専門家に相談する
担当者がいる・予算がある:専門家と一緒に回しながら、社内に仕組みを残す
組織のつくり方は「中小企業のためのBtoBマーケティング組織構築」、外注の判断と費用は「BtoBマーケティング業務委託・外注のガイド」「BtoBマーケティング代行・外注の費用相場」で詳しく解説しています。

BtoBマーケティングで成果が出る会社のパターン
支援の現場で成果が出ている中小企業には、共通するパターンがあります。
ターゲットを絞っている:「製造業の品質管理部門」のように、業種と部署まで絞って発信している
導入事例を武器にしている:既存顧客の声と成果を記事や資料にし、比較検討の段階で効かせている
営業とマーケティングが毎週話している:商談の結果を施策の改善にすぐ反映している
最初の一歩を具体的に知りたい方は「中小企業がBtoBマーケティングを始める5ステップ」をご覧ください。BtoB特有の言葉は「BtoBマーケティング用語集」で確認できます。
BtoBマーケティングに関するよくある質問
Q. BtoBマーケティングとは何ですか?
企業が企業に商品やサービスを売るためのマーケティング活動です。見込み客を集め、関心を育て、営業が商談できる状態にして渡すまでの流れ全体を指します。
Q. BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違いは何ですか?
BtoBは複数人が時間をかけて合理的に判断し、継続取引が前提です。BtoCは個人が短期間で、好みや感情も含めて判断します。
Q. 中小企業は何から始めればよいですか?
売上目標から必要な商談数とリード数を逆算し、最も詰まっている段階の施策から始めます。多くの場合、既存顧客の事例づくりと、課題を検索する担当者向けの記事が最初の一手になります。
Q. BtoBマーケティングの成果が出るまでどれくらいかかりますか?
Web広告や展示会は数週間〜数か月で商談が生まれることがあります。SEOやオウンドメディアは、成果が見え始めるまで6か月ほど見ておくのが一般的です。
Q. 専任のマーケティング担当者がいなくても取り組めますか?
取り組めます。施策を絞って外注する、戦略だけ専門家に相談する、マーケティング部門ごと外部に任せるなど、体制に合わせた進め方があります。
まとめ:BtoBマーケティングは「購買プロセスに沿った仕組みづくり」
BtoBマーケティングは、企業が発注を決めるまでの道のりを設計し、商談を安定して生む仕組みづくり
BtoBは複数人が時間をかけて合理的に判断するため、信頼を積み上げる情報提供が効く
全体像は「リード獲得→育成→選別→商談・受注」。詰まっている段階から手を付ける
戦略は目標と顧客理解から。施策は購買プロセスの段階に合わせて選ぶ
体制は「人」と「予算」で選び、営業との連携を必ずセットにする
中小企業のマーケティング全体の考え方は「中小企業のマーケティングとは?」、外部に任せる選択肢は「マーケティング代行とは?」もあわせてご覧ください。
(株)JIMOTO Marketing Share Bureauのマーケティング支援
(株)JIMOTO Marketing Share Bureauは、中小企業のBtoBマーケティングを、戦略づくりからリード獲得・育成、営業との連携まで一貫して支援しています。御社の商材と営業体制に合わせて、無理なく続けられる仕組みをご提案します。
「何から始めればいいかわからない」という段階でも構いません。まずは無料相談で、御社の状況をお聞かせください。

記事監修
株式会社JIMOTO Marketing Share Bureau
代表取締役 鶴 智之(プロフィール)
キャリアを通してBtoBマーケティングのクライアントワークに従事。前職では株式会社Resorzの取締役を務め、海外ビジネス支援事業にも携わる。200社以上のマーケティング支援実績と、多数の自治体案件のPM経験を持つ。「マーケティングで地域を元気に」をモットーに、地域企業の成長を支援している。
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